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計器板の複製・復元担当を依頼され、計器板を受領に行ったときはこんなバラバラ状態でした・・・・・・・・
木の部分を触るとボロボロと欠落しますので新造決定です。 |
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当面の目標はこれを作るぞ〜^^
寝ても覚めても計測・図面起こし・型紙作製、勿論食事中も細かいところの検証^^;
今呉零この部分を複製する為に頑張っています。(写真は三菱52通常物)
三菱A6M5Cは通常52型と比べると酸素調節器・圧力計・切換え開閉器(投下)が一体になったパネル(ボックス)に変更されてます。
しかし呉零は酸素調節器・圧力計は通常パネル(旧型)で切り替え開閉器(投下)のパネルが追加されていると思われます(サンディエゴと同じ)、根拠はパネル残骸がリベットで酸素調節器パネル右横にかろうじて残存してるからです(中島は生産簡易化の為いつもの手で図面を解釈し現行パネルに新たにパネルを追加したと私は予想します) |
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こんなので3日かかりました^^;
どの型かは完成品が上手く出来たらアップして失敗したら没にします・・・・
ようやく試作品が完成しました^^この部品が計器板本体とその取り付け上下部分含め各パーツの中で一番難しい物です。
本物は勿論プレス物ですがそんな事していたら予算が莫大になります^^;
そこで型を作成し金属を収縮させるマシーン?を使用すれば安上がりなのです^^
しかし素人ですから型作成・試し叩きの現場合わせの切り出し図面作り・等々色々大変でした、最後の写真が現場合わせの失敗品で奥から順に修正しながら4個めで試作品が出来ました・・・・これで安心しました^^後はこれ以上難しい物はありませんから^^ |
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型・・・リベンジ^^;(先回の物は問題がありゴミ箱行きなので今回ようやくリベンジ成功しました。) |
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重大な事に気づいてしまいました。
先回の物は試作品完成などと安心してましたが、25ミリパイプに接する部分が10ミリほど足りませんでした^^;
自前の型紙を作成するとき1cm間違えた様です・・・ 汗
本日展開図・試し叩き品作成等に頭を悩ましようやく完成しました。
1センチ伸びただけで非常に難しい物になりパイプ接触面に亀裂がどうしても入ってしまう為失敗品だらけになりました・・・・最終的に問題解決したのは基本に戻りオリジナル写真を再検証した所、亀裂が入る部分が思った以上に緩やかなRを付けていたことです。
機械プレス物でも通常の曲げでは無理だった様です・・疲れた^^;
余談で・・・
この部品25ミリパイプの中心に基準線を持ってきている為上下部品は材質の厚み分(1.4mm厚)形状が違うのです。
何を言いたいかと言えば上下の部品は互換性が無く金型も2種必要だと言う事です^^;流石零戦!生産性を無視していますね、25ミリパイプの第二隔壁取り付け位置を1,4ミリ下げるだけで同じ部品でよいのに・・・52型でもこの方式ですから図面変更は最後までされなかったのでしょう?
中島も同じですから何か設計上理由が在るのでしょうか?気になります。
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投下切替開閉器のパネルは決局悩んで半日潰した挙句、型紙を作成し次の日切り出して、本日は穴あけと仕上げをしてようやく曲げ作業の段階に入りました・・・(家族もちはやりたい事あると時間が取れなくて辛い・・笑)
添付写真右下が該当パネルです。
左下の酸素調節器パネルを見ていただくと判るとおり中島は2分割で構成しています(三菱は一体)その考え方と強度を考慮して赤字で示した正面一部と側面不明部分を私のつたない予想で作成しました。
各種部品が散在して無い事は、私にとってリサーチ等に時間がかかり非常に困った事です(適当には作りたくないし・・)
まして貴重な部品変換過程が判る物ですからなおさらですね。
右は投下切替開閉器制御スイッチサイズです、右側は燃料タンク切替等使える沢山欲しい丸頭スイッチです。
どなたかお持ちの方か販売先をお分かりになる方は教えて戴ければ幸いです。
(短い丸頭は販売先を情報戴きました、提供者様には短いタイプを数個戴け情報と共に感謝感激いたします。後は写真と同じタイプが見つかれば幸いですので引き続き情報お待ちしています。) |
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自分で作成しょうと考えていた軽め穴プレス型を時間短縮のために外注に出しお金で解決です^^;
それが出来るまで計器板上部か計器板本体に取り掛かります。 |
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軽め穴金型は時間の関係上外注しました、届いたその日に仕事で疲れていて早く寝ようと思っていたのに関わらず、我慢できずに子供と妻が寝床に行った隙に抜け出し試し叩き、最初の物は多少ずれて整形されたので(私の設計が0,8〜2ミリまで対応するセコイ設計の為^^;)要領を使い2枚目から叩いた所完璧でした^^
3枚目写真は計器板裏面の計器を受ける座金の金属計器板との比較です。 |
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投下切り替えスイッチパネル苦労過程(また資源の無駄使いをしてしまいました^^;) |
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サンディゴ復元者提供写真・加世田雑誌掲載写真・知覧詳細写真掛け合わせてほぼ解明出来たと思います。
加世田写真で拡大して穴が開くほど見ていて軽め穴が見えるような?と思っていた事が知覧の物で現実にあり嬉しい限りでした^^
しかしながら心残りもあり、切替投下スイッチパネル下線右から飛出る側面パネルの長さが電動燃料ポンプスイッチ箱の規格上25ミリと図面を書いていて算出されるのに、それぞれ3機の写真では40ミリほど出てると思われる点ですね・・・
燃料ポンプスイッチ箱が規格変更されていれば納得が行くのですが此処までは力不足です・・・・
添付写真1枚目の左下2個は今までの写真判定での創造試作品で、一番右が今回知覧の下側から撮影した写真を参考に完成した側面パネルです。
はあ〜此処までの道のりが途方もなく長かった・・・・良い写真が見つかるのも遅れたので回り道(無駄)しました^^; |
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アメリカ在住木材専門家の方に世界中を探して頂きミリサイズの樺材合板を手に入れる事が出来ました^^感謝感激です。
5ミリと6ミリです。(下の物はおまけで樺材プロペラ) |
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木製計器板は1ミリ樺材の積層と言われて来ましたが現物は9枚積層6ミリでした。
写真の物は樺材12枚積層6ミリの物を使用しました。
本当は同じ物を使用したかったのですが強度的な考えと、特注で30万程かかると判り諦めました^^;
ミリサイズの航空樺材ベニヤは素人の私には探しきれず困っていた所、アメリカ在住木材関連の仕事をされている方に世界中を探して戴きフィンランド製のミリサイズ物を手に入れてくれました^^
お世話になったO氏には感謝感激ありがとうございました^^
上部に見える小木片は裏面使用の計器受け座金です。
木製は金属物と加工違いがあり下らない戯言を色々考えてしまいます。^^; |
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計器板受け金具制作過程と下写真は金具の正確な角度(74度基準)を出す為に固定して修正する最終工程です。(74度(16度)の根拠は零戦秘録等参照)
この後クランプを外して治具から取り出し曲げがビシャリ決まっていれば一人「ニヤリ」と笑い、傍目から見たら変なおじさんです・・・・笑 |
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木製計器板用と通常の中島タイプの金属計器板用との比較です。
計器板の厚み分短く変更されているのが判ると思います。
計器板は6ミリ厚ですが5ミリで統制して短くしてると思います
呉零は下側金具は何処かに行ってしまったので永遠の謎ですが、接触面での判断で中島金属計器板と同じ形状だと分かります、下部取り付け金具は以前の流用で上部取付金具は三菱木製計器板からの設計・形状変更に合わせた物です、でもこんなアホな事気にする(解明)奴は病気ですね・・・笑
添付写真で汚くなった樺材は計器板の余り物で、金属整形の為に多分1000回ぐらい叩き倒した物ですがまだまだ使用できます。
車レストア用の硬い木材とか樫の整形材を今まで使用してきましたがこんなに粘りと硬さを両立した整形に適した物は無いと思います。
やはり代用材としても流石航空機に使用されるだけありますね^^ |
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計器板下部でかなりの苦労をし、作業もしばしばストップしてストレスが溜まったので簡単な計器板本体を仕上げてしまいました、本当は計器板上部を優先で作成しなければならないのですが・・・・
しかし簡単と言っても木製ならではの工程が多々あったので色々と在りましたが^^;
多分これで実物とほぼ同じだと思いますが、欠損していた計器板取り付金具を計器板本体に取り付けるネジのナット処理が不明です・・・・・私の予想では主桁接合部ボルトのナット処理と同じかなと思いますが???(ポンチで4点止め零戦細部・小物の主桁結合部参照)
裏面の計器を受ける座金(これは木製)は当時の実情を反映してか、正確な位置に付いてない物が在りましたのでこの複製計器板も実物と同じ位置で取り付けました。 |
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こんな単純な物でも加工方法を確立するまでは苦労しました。なんせ素人なので全て自分で考えねばならないのです^^;
余談でとあるアメリカの修復会社では曲がり部分を溶接した失敗品が転がってました^^;何処でも苦労しているのだなと感じ安心した次第です^^(そこの復元機はこの部品だけはオリジナルをかき集めて組みあげてました、時間をかけて制作するより集めるだけの余裕が在ったのでしょうね・・) |
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厚みがピシャリの鉄板をリサイクルして使用しました^^; |
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溶接はこれが生まれて初めてでした^^;汚いのは見逃して下されば幸いです^^; |
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オリジナルは16度の角度よりヘタってましたから着水時力が加わったのでしょうか?それとも嵐山で?? |
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