グアム零


零戦返還調印書
今年平成16年度は航空自衛隊創設50周年の年にあたります。
このグアムから零戦が返還された時期が創設10周年でありましたから、意義ある偶然の一致でしょうか?感慨深いです。
  文面にも期待されている通り、文字通り平和維持に多大な貢献を行ってきた航空自衛隊様には今後とも頑張って頂きたいと思います。

 今年は航空自衛隊として色々なイベント等あるでしょうから期待してしまいます、私としてはこの様な古い意義ある航空機・関連物品の保存も動きがあることも祈ってます^^。


グアムで昭和39年に回収された43−188三菱4685号機です。
(この写真は航空自衛隊広報から提供いただいたものです。撮影者は航空自衛隊岐阜基地写真班です。)
到着後、堀越氏が御招待され見学されました。








グアムからC−130で日本に到着時の写真











分解・修復
この写真は米軍より返還後、航空自衛隊岐阜基地第2補給処内において(三菱重工の技術指導を受け)修復作業中の写真です。
昭和14年4月1日に十二試艦上戦闘機初号機が進空した地で修復作業が行われたというのも不思議なことです。(作業場は旧陸軍航空廠施設です。)
1、
曲がったペラを分解し、ブレーキプレスにて延ばした。
5月6日


2、
スピンナー先端部は板金加工及溶接で新中及下部は修復した。
5月6日



3、
腐食部を強化プラスチック(FRP)で成型しポリエステルレジンで凹部の穴埋めを行い、パテで平滑面とし銀色ラッカー塗装を行って仕上げた。
5月10日



4、
2Dにて修復のため解体した部品脚及補助翼
この他に後胴・尾翼。機銃等在り。
6月2日



5,
脚柱及翼内20o機銃の取りハズシ作業
鉄鋲及ボルトの錆と腐食に困難を極めた。
6月2日



6、
外翼下面より外板とりハズシを行った。
6月3日



7、
ケタの腐食甚だしく使用不能
6月3日




リブ 腐食状態ストリンガー
6月3日



9、
エンジン取りハズシ
横転した前胴の下面
6月1日



10
エンジン
6月1日



11、
胴体一部外板トリハズシ
後胴との結合ヶ所の保持のためアングル手当てを行ふ
6月1日



12、
胴体骨組
6月1日



13、
化学処理のためホークリフトにて運搬
6月1日



14、
洗浄作業
スチームクリーナーを使用しアルカリ洗滌す。
5月10日



15、
クウネントリングの新作組立80%完
6月23日



16、
計器板完成
50%はUSAのものを使用す。
6月20日



17、
サンドブラスト完了。 日本パカーに頼む
6月12日完了



18、
外翼下面洗滌後プライマー塗装、桁の取りハズシを行ふ。
6月9日〜6月15日頃



19、
前胴不良ヶ所取りハズシのため横転させた
写真欠



20、
縦通材及び骨格類の腐食損耗取りハズシ
6月22日



21,22,23
外翼下面桁取りつけ作業
7月15日完



22、



23、



24、
第2補給所より20mm機銃
改修を完了し送ってきたもの



25、
第2補給所完了の補助翼羽布張り送付



26、
前胴を反転させタンク室内部取りハズシ及び桁の補修
(FRP)縦通材取かへ脚室の改修を行ふ準備
7月10日



27、
フラップ翼の新作、骨格及外板(左右2枚あり)
7月30日



28、



29、



30、
外翼胴体との結合部位を出す
8月中



31、
前縁部新製作取付
7月末



32、
リブ骨格桁完成近し
8月上



34、
外板の板どり



35、
外翼上面桁不良ヶ所改修
8月上



36、
胴体側結合金具取付
8月上



37、
桁完了一時合せ(胴翼)
8月上



38、
胴翼の結合作業を行ふ
このカバーを取ハズシて
胴体下面タンク室のカバーー
7月末



39、
前胴下面の骨格取付中
8月上



40、
前胴外板張り方
8月20日



41、
前胴後部骨格完了
   (下面を上にして作業)



42、
尾翼取付
 2Dより搬入のもの
8月上





43、
後胴尾輪
(ロッキングを要す)





44、
キャノピー組立 アクリールグラス取付完了品
7月



45、
尾翼取付、胴翼は破布張りドープ仕上
8月20日



46、



47、
座席改修完了品
7月



48、



49、
修復完了機